ハリウッドにおけるステレオタイプな西部劇の息の根をほぼ止めた、とされるのは俳優のマーロン・ブランドである。彼は、インディアン権利団体「AIM(アメリカ・インディアン運動)」に賛同し、同団体設立当初から助言と運動をともにしていたが、1973年に映画『ゴッド・ファーザー』でアカデミー賞を受賞した際、授賞式に「インディアン女性」を代理出席させ、ハリウッド西部劇において、いかにインディアンが理不尽な扱いを受けているかメッセージを代読させた。しかも、この「インディアン女性」は実は非インディアンのフィリピン系女性だった。つまり、これ自体が上記のようなデタラメな白人が演じるインディアンのパロディーであり、ハリウッドに対するブランド一流のからかいであった。